37年前の”中畑くん”との縁が漫画人生の原点

横浜の皆さまクライマックスシリーズでの真摯な戦い、ありがとうございます。今年は勝たせていただきましたが、来年以降もしばらくは「vs」がセリーグの看板カードになるものと思います。ラミネス監督が誕生した時は正直ビックリしましたが、予想外の適任ぶりで再度ビックリでした。今回はラミちゃんの前任監督、中畑氏との37年前のエピソードです

ここから先は、個人的で年寄りの自慢話も含みますので、寛容で興味のある方のみ読み進んでください。(マンガ昔ばなしです)

時は37年前に遡ります。1979年シーズンに巨人軍・中畑選手が活躍し一躍脚光を浴びました。スパースター長嶋の引退後で新しいスターを待望していた時期です。当時、いしいひさいち氏の『タブチくん』が大ヒット中で。二匹目のドジョウを狙った弱小出版社が、予算もない中で安く学生に描かせようと『中畑くん』のコミック化の企画を出身大学である駒澤大学漫画クラブに持ち込みました。

大学が同じと言うだけで、いきなり単行本の150P相当の原稿を描かせるとは、かなりの無茶振りだと思います。4年生になって時間に余裕がある3人で受けてしまいましたが、受ける方も受ける方なら、頼む方も頼む方です。お互いに無謀な、いい時代だったんですね。

当時はコミケがスタートしたばかり、学漫が強い時代でした。漫画クラブに入部したときの4年生に高橋葉介さん。同級生に芳井一味。2年後輩に所十三(少年マガジン;特攻の拓)。所くんは所ジョージに似ていたので、部員から「所」と呼ばれていたのがそのままペンネームになってしまいました。そしてエロ漫画を描いて学費を稼いでいるツワモノ先輩もいました。ホントに古き良き時代です。

本題に戻ります。『中畑くん』を依頼されたものの、デビューしたばかりで中畑選手のキャラクターのイメージも定まらず、エピソードもネタもない状態でした。ひとりで50P分の原稿をどうにかしないといけないのでネタを求め、学部の教授を頼り野球部の太田監督まで辿り着きました。監督への取材をさせていただき、ついには本人に会えるよう手配までしていただきました。

%e5%8f%96%e6%9d%90%e5%88%9d%e8%a8%aa%e5%95%8f-1024x1024 ←37年前の中畑選手(25歳;左)と私(21歳)

何事も当たって砕けろですね。執筆する我々3名は中畑先輩のご自宅の最寄り駅の千歳烏山駅で待ち合わせ。大学の後輩ではありますが、わざわざ車でお迎えいただきました。そしてCMの提供品だと思われる、オロナミンCを振る舞っていただきました(笑)。

”中畑清”という人はテレビを通しても垣間見れるとおりで、天真爛漫でウラオモテがなくホントに純粋な方です。37年前と雰囲気が変わりません。愛すべきキャラクターです。

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数ヶ月後、単行本完成の折に報告にうかがいました。マンガの中では、おっちょこちょいキャラでイジっているにも関わらず笑顔で読んでいただけました。さすがに本人を前にしての、これは心臓に悪いです。そして出版社からいただいた原稿料はページ5000円くらいだったと記憶しています。これが私とマンガの、仕事としての関わりの始まりです。

それから30年後、マンガとは縁を切っていたはずの人生は、栄光の創業社長により後継者として呼び戻されます。同人誌印刷というカテゴリーで。漫画クラブ当時の自分には二次創作という概念はありませんでした。身の回りには下手だろうが、何だろうがオリジナルしかありませんでした。在学中に同人誌も発行しましたがオリジナルの寄せ集めです。それが30年の時を経て、同人誌業界が700億円を超える市場規模となっているとは。驚くしかありませんでした。

そして進化した現在の”同人誌”はオリジナルか二次創作かということ以前に、量的にも質的にもレベルが高く、隔世の感があります。画力はもちろんながら、装丁デザインでも現場で秀逸な作品に度々出会います。プロと思われる方が10%程度含まれていると推定されるので、当然といえば当然ですが、もう恥ずかしくて自分で絵は描けません。

同人誌印刷会社の社長として、関わってしまったからには同人誌業界の価値や地位を上げなくてはならないと考えています。微力ながら同人誌業界を安定的かつ継続的に、縁の下から支えます。皆さまは思う存分、活躍してください。

そして最後に、なぜ野球にからめた同人誌キャンペーンを熱く展開するのか? 自分のマンガの原点が、野球にあることもありますが。やはり、一緒に盛り上がっていただきたいし、ただ安いだけのキャンペーンだけだと、面白くないからです。

マンガや同人誌を作る神髄の1つは「くだらないことを、真剣に描く」こと。まじめな顔をして人を笑わせることが醍醐味ですよね。栄光のキャンペーンの原点はここです。

okada

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栄光の二代目社長。運動神経は悪いが、心は熱い! ロードバイクが命の週末ライダー。今は真剣に2020年会場問題に奔走中。

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