日曜日の20:00からの上映回なのに、三分の二くらい観客が入っていました。田舎の映画館では異例なことです。いつもはガラガラの映画館で、貸切状態のような大名気分を味わいながら鑑賞することが一つの楽しみなのです。
さすがに、今回は少し混んでるだろうと思っていましたが想像以上でした。そして素晴らしい作品でした(下手な論評はいたしません)。
50代のオジサンにとって「君の名は」となれば、1950年代のNHK連続ラジオドラマで一世を風靡した真知子と春樹の恋愛ドラマです。娯楽の少ない時代でしたから「番組が始まる時間になると、銭湯に人がいなくなる」といわれたアレです。
私が生まれたのは1958年ですから、じつは昔の「君の名は」は記憶にありません。生まれて初めて映画を観たのは『モスラ』です。
1964年のオリンピックの時は、おじいちゃんの家に行って白黒テレビで応援した記憶があります。三宅 義信さんの重量挙げ金メダルが今でも、強く印象に残っています。テレビが各家にない代わりに、町内に映画館がありました。もちろん白黒です。
怖くてドキドキして観たことは、ハッキリ覚えています。「モスラ~や、モスラ~や、」というフレーズは、今でも耳の奥でリピートしています。
さて今回、夫婦で「君の名は。」を観ました。片方が50歳以上で夫婦二人で同じ映画を観ると割引が適用されます。そんな歳になってしまいましたが、結婚以来のことです。夫婦と言っても微妙に趣味が違うので観る機会がありませんでした。
二人きりでの映画なんて、慣れないことで妙に緊張してしまいました。そんなトシではないハズですが・・・ やっぱり映画は、ガラガラの空間の中でひとりで気ままに観るのが一番だという結論に帰着しました。