正式に「冬のコミケ開催せず」が発表されました。超密々のコミケは、今の流れだと開催は厳しいだろうと覚悟はできていたものの、現実に突き付けられるとやはり厳しいです。つまり2020年はコミケ・ゼロとなってしまいました。
朝礼で「一つ一つのご注文のありがたさを感じて、責任感をもって商品を仕上げて欲しい」と社員に伝えました。これから12月までの半年間は厳しい環境下で生き延びなくてはならないのですから。
とは言え、”同人誌印刷”だけが苦しいわけではなく、今は商業印刷物の大きな役割である「集客」「販売」のいわゆる販売促進をして”密を作ってはならない”世の中なので、印刷需要そのものが減少しています。苦しくない印刷会社なんてありません。そして他の産業も!
そんなコロナ禍ですから、栄光をご利用いただくお客様自身も、身を置かれている業種の差こそあれ、苦しいに決まっています。だから、同人誌印刷会社だけを心配しないでください。
いま、改めて皆様にお願いしたいこと
印刷会社よりも「イベント主催者様の支援」をお願いしたい。本来ならば「即売会の恩恵を受けている」私たち同人誌印刷会社が、誰よりも先に立ち支援するべきです。しかし残念ながら、他者を心配するほどの十分な余力がございません。
主催者様は3月からほぼイベント開催ができず、「延期」もしくは「中止」の連鎖です。つまりイベント開催の準備と、延期・中止に伴う事後対応という労力だけがのしかかり、イベントでの収入は限りなくゼロのはずです。
そもそも、イベント主催の皆様は「営利をむさぼる」タイプの団体ではありません。参加者の熱量、期待に応えたいとの志で働かれている方々です。イベント規模が大きくなると開催には法人化も必要で、リスクも負いながらの運営だと思います。頭が下がります。
一方、印刷会社には主催者様からご配慮いただいたエアイベントの開催や、通販などによる書店販売の道があり、売上は半減しているものの何とか食いつないでおります。
甚大な自然災害が増えたため、最近のイベント規約の多くは「天災などのやむを得ぬ中止の場合」は「参加費の返還義務を負わない」となっているはずです。しかし、現状の即売会主催者様の対応は、イベントを「中止」とせず「延期」として次回開催への参加振替や、可能な限りの参加費の代替措置(一部返還など)を行うよう努められています。ほんとうに頭が下がります。大丈夫でしょうか!?
入る予定の収入を「延期」して、発生する費用だけを払い続ければ破綻します。心配でなりません! サークルの皆様「参加費の返還ゼロ」となった場合でも受け入れてくださいね。これはお願いです。まさに、即売会の灯が途絶えてしまします。
そしてやっと主催者支援のクラウドファンディングが検討され、始まろうとしています。もちろん、私たちもできる限りの協力をします。そこで、企画される主催者の皆様には「リターンの少ない」(もしくはゼロ)のファンドも必ず設定していただくようお願いいたします。
同人文化継続のために、一般参加者の方も含め広くご協力ください。
そして、やっぱり本は創り続けてください
経済的余裕があっても、締切がないと原稿が進まない方が多いのは百も承知です!!
◇「夏は、暑さをぶっ飛ばす! 超エロい本を!!」8/8連休あたりを目指す
◇「秋は、いつまでも鬱陶しいコロナを一掃する!! 斬新な本を!」
◇「冬は、ほっこりする様な暖かい本を!」冬コミのころ出せるよう今から心づもり
というような感じで、キャンペーンもぶち込みながら同人誌各社が刺激を与えますから、元気を出して本を創ってください!!!!! そして、会場でお会いできる日が来ることを願って・・・