「ただいま準備中の劇場公開映画のワンシーンで、コミケを一部再現するための”同人誌”の印刷をお願いできませんか?」「劇中に飾る予定の同人誌が多量であるため、協力という形での相談は可能でしょうか」とメールを頂戴したのは2018年の夏の終わり。
何で、広島にある私たちの会社に? と、戸惑いながらも相談されたことが誇らしくもあり、お受けさせていただきました。
「ヲタクに恋は難しい」はもちろん知っていました。もう古い話ですが、第3巻の単行本が出たときに会社の帰りに買って帰るよう、娘に頼まれた記憶があります。
これは公開を許された提供された写真です。これがコミケを一部再現したシーンなので、皆さんエキストラということになります。そして、映り込みの可能性のある同人誌の表紙は撮影用に描き起されたものです。データをいただき88種、数千冊分の同人誌を印刷・製本して東宝スタジオへ送り込みました。
映画ってたいへんですね! 手抜きもできるのでしょうが、本気のワンシーンを作るには膨大な労力(ひと・モノ)が掛かっていることを実感します。
福山からなので試写会に参加できず、「ヲタクに恋は難しい」の公開日までどのくらいのコミケシーンがあり、印刷した同人誌がお役に立てたのか全く分からない状態でした。ドキドキしながら公開日の2/7に映画館へ向かいました。
そして、ついに成海ちゃんが描いた同人誌として劇中に登場した本は、本文内容や表紙のクリアPPにも言及され、小道具としてシッカリとお役に立っていました。嬉しい限りです。B1ポスターやチラシでも成海ちゃんが手に持って登場しています。
そして、もう一つのハイライトはエンドロールです。スタッフや協力された方々が次々に登場します。サークルの皆様やコミケ準備会様もご協力されたのが確認できました。しかし、なかなか栄光が出てこない!
掲載ミスか!?と、手に汗握る緊迫の時間が過ぎていきます。目をそらすことができません。そして、ついに”美術協力”として出ました! エンドロールをこんなに緊張して見たのは初めてです。フーーーッ
皆様も、劇場で本編とエンドロールをご堪能ください!!