とうらぶの皆様の先兵として、 倉敷刀剣美術館 へ行ってきました。
おさらいです。栄光のある福山市は備後の国。そして今回の倉敷市、は備前の国。安芸の国の広島より近いのです。
文化的にも備後・福山と縁があるのは備前です。そして備前といえば備前焼と「刀」。鎌倉時代から刀鍛冶の本場として栄え、優れた刀工を多く生みだしています。
それゆえ、倉敷に刀剣美術館があるのでしょう。瀬戸大橋線・茶屋町駅より徒歩4分。栄光から車で1時間のところにあります。
さて、倉敷刀剣美術館は入場無料のこじんまりとした刀剣専門の美術館。日本刀収集家のマニアなオジさん方に、刀を販売をして成り立っている施設。日曜のお昼どき館内には、明らかな「とうらぶ女子」が3組。数ヶ月前には、いるはずがなかった若い女の子がいるので不思議な感じ。
従来客 「なんで、女の子がこんなにおるん?」
館の人 「刀剣乱舞っていうゲームがブームになっとんよ」
という感じで、とうらぶファンをあたたかく受け入れてくださっています。さて、館内に展示されているのは「真剣」。購入可能なものには値段がついています。数十万円の脇差しから、百万円を超える刀まで展示されており、ガラスケース外の手の届くところに、真剣が置いてあるので、少し緊張します。
今日の一番の目的は「加州清光」。同派・同作者として展示してありました(右上)。装具がついてない刀のみの状態です。飾り台にのせられているから、そうなのでしょう。この刀が特に素晴らしいのかどうかを見分ける眼は、持ちあわせておりません。
同美術館の2階には、太刀、薙刀、槍などの大振りなものが展示してありました。「次郎太刀」がその内の一振り。太刀だから大きく。これを実践で使うには相当の腕力が必要と思われます。
薙刀で装飾が施されているものは、美術品として価値があるのでしょうか。刀の鞘や鍔もいろいろな展示があり楽しめました。でもやはり「真剣」が展示してあるので、館内はシンとした緊張感があります。身が引き締まる感じがしました。
本物の刀剣の展示で危険なので、小学生以下の入館は禁止されています。そりゃあ、そうです。大人の皆さまも、オチャラケた感じで入場しないでください。ふざけてるとケガします。くどいようですが、本物の日本刀なのですから!
☆
より本格的な日本刀を体感するのであれば、 備前長船刀剣博物館 がおすすめです。
日本刀の本に刀銘「備前国住長船○○」がでてきますが、この長船とはここのことです。
岡山県瀬戸内市長船町長船966
2012年に「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」を開催するなど、鎌倉時代からヱヴァンゲリヲンまで、備前の国・長船は刀の聖地です。
今は、この長船地区に大きな製本工場が複数あります。実はコミケなどの大イベントの超繁忙期には、栄光で印刷をして製本だけを、この地区の製本工場で仕上げてもらう場合があります。製本の専門工場なので、品質に劣ることはまったくありません。ふだんは教材や商業出版の大口の製本をされています。
「備前国長船製本」という、とうらぶ専用のセットを作りましようかね。
つづく・・・