全国同人誌即売会連絡会が、呼びかけ団体となり「とにかく選挙に行こう!!」というサイトを開設されました。このサイトで伝えられていることに、強く同意します。
【同サイトより抜粋】近年では東京都青少年育成条例や、児童ポルノ禁止法の改定、TPPによる著作権侵害の非親告罪化など、私たちの同人誌の世界も、様々な局面で政治の波を受けてきました。
具体的に誰かやどこかを支持するかではありません。政治家の方々は、投票率の高い世代に重きを置いた政策を取る傾向にあります。特に、10代、20代、30代といった若い世代が投票率を上げないと、同人誌を好きな世代への政策自体が後回しになりかねません。
東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、国内最大の展示場である東京ビッグサイトが一定期間使用できないといった同人誌即売会の会場に関わることも、同様に私たちが考えねばならない政治の問題なのです。
「若者世代は投票率が高い」という存在になる
高齢者の比率が増加し、しかもその高齢者の投票率は高い。特に65歳~75歳の投票率は70%近くに上り、一方の20歳代の投票率は33%程度。絶対数の少ない若者が投票にも行かなければ、政治家から見た世代の価値は4倍違う。結果として「シルバー民主主義」となり「高齢者優遇」の傾向になってしまう。
イギリスでも同様の事態になりましたね。20~30歳代はEU残留を60%近くが支持。50歳以上はEU離脱を過半が支持。世代間では逆の投票行動でしたが、合計した結果はご存知の通り年配層が支持した「EU離脱」となりました。これこそが「シルバー民主主義」です。本来なら将来ある若い世代のために国の指針を考えるべきことが、老人達の意向が勝ってしまう・・・
世の中はそんなに簡単に変わらないと、あきらめないでください。まず第一歩は「若者世代は投票率が高い」という存在になりましょう。従来30%しかなかった投票率が一気に50%を越したとすれば、政治家の若年層に対する優先順位は大きく変わります。二人の内、一人が確実に投票に行くだけですよ。これが実現不可能な困難なことでしょうか。誰にでも、できることです。とにかく選挙に行きましょう。
会場問題も身近なこと、そこまで来ています
10/9開催のSPARK11のスペース募集が満了となり、6/29に締め切られたことはご存知ですね。毎年開催されている、秋最大の同人誌即売会です。近年は15,000~20,000スペースで、ビッグサイトのほぼ全ホールを使用して開催されてきました。今年の場合は、全ホールを借りることができなかったと推測されます。12,000SP募集では、異例の早さで満了となるのも仕方ありません。
もともと、気候条件の良い10月は1年で最も展示会開催が多い月です。ビジネス使用が優先されますから、毎年この時期の会場確保は苦労されていると伺っています。だからSPARKの開催時期は毎年定まらず、9月の最終週から11月の第1週の間で開催されている事実はご存知のとおりです。
今回の件が、2020年東京オリンピックに伴う会場問題に直結していると感じられる方は少ないでしょうが、個人的にはこの問題の影響だと思います。2016年になり、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナの改修があり。2017年には代々木第一体育館の改修工事が始まります。
ただでさえ首都圏の中規模以上のイベント会場が少ない状況で、改修工事により長期間閉鎖される会場からはじき出されたイベントが他会場に触手を伸ばします。本来なら違う時期に開催されていたものまで、時期をズラスことにより会場を確保するようになります。
こんな会場の取り合いの状況で、2019年にはビッグサイトの東ホールが閉鎖され、2020年4月から7ヵ月間全ホールが閉鎖されます。同人誌即売会は優先順位は高くないので、ほんとうにたいへんなことになると予想できます。
今、大学1年生は2019年。高校3年生は2020年が就職活動のど真ん中です。ビッグサイトでの就職説明会が開催できません。一体どこに、まとまった場所がありますか?ほんとうに困りますから、会場問題が問題となるのかどうかを、いま考えてください。