会場問題の当事者が意思表示するとき

2/29に東京ビッグサイト運営会社より会場問題の2回目の説明会があり、それでハッキリしたことが先日のブログ記事の内容です。

このままだと、2020年4月から10月はビッグサイトは完全閉鎖!

2/29の説明で「仮設展示場の新設」等の改善策が明らかになり、問題は当初に比べて軽減されました。2020年4月からの「7ヵ月間のビッグサイト完全閉鎖」は首都圏に代替会場が見当たらず、関係者にとって大問題であることに変わりありません。

この1ヵ月間、日本展示会協会を中心にさらなる調整が続けられていました。3/25には経済産業省が中心となり関係団体が参加する、2回目の調整会議も開催されましたが大きな進展はありません。この残された問題解決に向け、日展協は「公式声明文 第2号」を発表し、署名活動を継続することを決定いたしました。まずは声明文をご覧ください。

第2号として改定した主旨は、「安価に建設できる仮設会場」の活用です。

現在準備中のリオ五輪や前回のロンドンでも、「展示会を中止することは、経済活動を阻害することであり、経済に与える打撃は大きい」という観点から全ての展示会は例年通り開催されています。その秘訣は「安価に建設できる仮設会場」の活用です。

リオでさえ解決済みなのに、日本の展示会場問題があるというニュースは、海外の展示会関係者の間では「驚き」をもって伝えられています。恥ずかしい話です。その海外の展示会団体から、この「安価かつ短期間で建設・撤去が可能な新しい手法」に関する情報が日展協に寄せられました。「1 年でも建設可能」な工法です。また、建設場所は日展協が特定するべきことではないので、声明文第1号にあった防災公園を指定する表現は削除しています。

会場問題の当事者が意思表示するとき、「困るのは私だ!」

オリンピックの現場でもある東京都内の印刷会社のツテを辿り、経済産業省のオリンピックを担当する課長さんとの面談の機会を得ることができ陳情に行きました。丁寧に対応していただき、事情もシッカリと聴いていただきました。製造業である中小企業の問題は、経産省の管轄です。

アベノミクスの中核となり経済の活性化を進めなければならい経産省にとって、経済にマイナスの影響がある会場問題は無視できない存在です。しかし、国内にはいろいろな問題が山積しているので、困っている当事者が大きな声を上げて意思表示しないかぎりは「動かない」と指摘がありました。

「皆さんは主催者ではないんですね?」「会場問題があるとすれば、その会場を借りる”主催者”がまず声を上げないといけませんね」「それに追随して、イベント参加者や支援企業が声を上げるのが自然です」。会場を借りる当事者が困ってないのであれば、そこには問題が存在しないことになります。

その通りだと思います。展示会の主催者が中心の日展協は早くから声を上げています。同様に展示会やイベントで仕事を受けている私たちのような会社も声を上げています。しかし、その中にも、温度差があり東京都に遠慮して声を出さない団体や会社もあります。それは自由です。

いままで、日展協さんに露払いをしてもらい道筋をつけてきました。日展協に集まった6.8万名の署名の内、同人関係は5万名を占めると思います。改めて皆様に感謝します。しかし最近は出展企業を中心とした日展協の署名の方が伸びています。私たちの力はそんなもんなんでしょうか。

問題を問題だと考えられている、同志の方々は本気で声を上げていただきたい。最低でも署名の拡散と、会場問題があるという拡散です。http://2020event.tokyo/

同人誌の会場搬入の内、70%がビッグサイトに納品されています(当社集計)。実感としても正しいと思います。東京一極集中は良くないことですが、これが現実です。この会場が代替会場なしで7ヵ月間閉鎖される事実が、10万人はいらっしゃるはずの同人誌作家さんたちに影響を与えないはずはありません。

4/8安倍首相がTPP特別委員会で「同人誌は市場で原作と競合せず、権利者の利益を不当に害するものではないから非親告罪とはならない」と同人誌を評価するまでになりました。手放しで何でもOKではありませんが、ここ数年で同人誌の評価が飛躍的に上がっていることは間違いありません。意思表示できる時代になったと思います。

個人的な思いですが、日々印刷現場で皆様の数多くの作品を見るにつけ現在の同人誌のクオリティの高さと多様性には驚きます。中身まで読むことはしませんが、デザイン性の高い装丁やセンスの良い仕様に思わず声が出ることがあります。30年以上前にマンガを描いていた端くれとしては、隔世の感があります。世界に誇るべき質と量です。尊敬しています。

胸を張っていいと思います。

okada

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栄光の二代目社長。運動神経は悪いが、心は熱い! ロードバイクが命の週末ライダー。今は真剣に2020年会場問題に奔走中。

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